9月は秋彼岸の時期です。(9月20日~9月26日)
お彼岸の時に食べるもとといえば、「おはぎ」が代表的なものです。材料となる小豆(あずき)は秋に収穫されるのでこの時期の小豆は皮まで美味しく食べられます。
食事としても、お菓子としても万能で、日本人の知恵がいっぱい詰まったこの小豆が美容と健康にすぐれた食材なのです。
■小豆の栄養素
主成分は良質なたんぱく質とデンプン。
食物繊維はきわめて豊富、むくみ解消に効果のあるサポニン、ポリフェノール、糖質の代謝を促すビタミンB1、鉄分が豊富に含まれています。
小豆には利尿作用と解毒作用もあるので体内からアルコールを速やかに排泄してくれるので、二日酔いにも効果があります。
■症状による小豆の調理法
*サポニンが含まれている小豆にはむくみを取る作用がります。
・1日に約30gの小豆を、水600㏄で半量になるまで煎じて何回かに分けて飲みま しょう。
(ヤマゴボウの根を5g入れて煎じても可)
・小豆125g、にんにく数片と生姜9gを煎じても効果があります。
これは二日酔いにも効果があります。二日酔いで弱った胃には、小豆粥を食べ
ましょう。
また、化膿してしまった傷や腫物などに治療の効果があります。
小豆の粉と大根のおろしの汁で練ったものを傷口に貼ると膿が出やすくなるそうです。
*疲労や体がだるいときは、ビタミンB1が不足がちです
・50gの小豆を煮て食べましょう。
薄く塩味をつけるか、はちみつで味付ると食べやすく効果も期待できます。
この程度の量を毎日食べるようにすると徐々に疲労感がなくなってきます、同時 にむくみも解消されます。
これは、出産後の母乳不足の方にも効果があります。
小豆は甘くしても美味しく食べることができます。甘いものが好きな方は、洋菓子を食べるより、小豆を使った和菓子を食べるようにしたほうがダイエットを気にせず体にも良いでしょう。もちろん食べ過ぎには注意しましょう。
(雑学ですが、秋に獲れた小豆は旬なので皮ごと食べられる”粒あん”、春は皮が硬くなってしまっているので皮を取り除いて”こしあん”として頂きます。日本人の知恵ですね。)